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ある小さな南の島を舞台にしたファンタジー連作短編集だ。 そこで起こる不思議な出来事が10篇つづられている。
一番のお気に入りは、「絵はがき屋さん」
主人公の少年・ティオのお父さんが経営しているホテルに、ある日絵はがき屋さんがやってくる。
「この絵はがきを買ったお客さんが、このはがきで手紙を出すと、もらった相手は、どうしても絵はがきに描かれた景色をみたくなり必ずこの場所に来る」という絵はがきの売込みを受ける。
にわかには信じがたい話で、最初お父さんは信じないけれど、直感的に 信じたティオがお父さんを説得して、その絵はがきを注文した。 すると、実際に、その絵はがきが届いた人たちが続々とホテルに来たの だった。
絵はがき屋さんは、ティオにティオの写真を載せた1枚の絵はがきをプレゼントした。そして、これはいつかティオが好きな人ができてこの島に来て欲しいと思ったときに投函すればいいというのだ。
ほしいぞ、この絵はがき!!!!
ファンタジーなんだし、起こるはずもないんだけど、なぜか起こっても不思議じゃないような気にさせられる。
魔法とか神様とかが出てきて、わくわくするし、南の島のゆるやかな時間が流れていて、この小説を読んでいると、ハワイとかバヌアツとかに出かけたくなる。
そういえば、世界で一番幸せな国がバヌアツだっていうニュースを最近読んだ。
バヌアツを旅行したときにも、そこに住む人たちは、確かに、幸せに見えた。
南の島で、日本人が忘れてしまった精神的な豊かさに溢れた生活。
うん、確かに幸せなんだろうなあ。
c-man
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